Blue Velvet ☆ 音彩ブログ
As time goes by.~日々の残像~ここは日常のヒトコマを切り取る場所。日々の想いや感じたままの言葉の置き場所。
エマーソン・レイク&パーマー 『展覧会の絵』
2013/01/25 Fri. 05:20 [edit]

いつもの散歩路から外れて少し歩いてみると、意外なものや、新しい発見があって嬉しかったりする。
ここもそう。反対側の幹線道路へ出てみなければ、Cafeの小窓だとは誰も気づかないだろう。
白い壁に飾ってある絵画みたいで洒落ていた。
不意に「展覧会の絵」・・・エマーソン・レイク&パーマー(EL&P)がチラついた。

EL&Pは、プログレの中でも「イエス」同様、超難解なバンドのひとつで、
中学のころ叔父宅で初めて聴いたアルバムが「展覧会の絵 Pictures at an Exhibition 」だった。
ムソルグスキーの組曲を独創的にアレンジしたライブ・アルバムだと教えられた。
高校ぐらいになると、EL&Pを神バンドと崇めいているヤツが何人かいて、
話題に付いて行けなかった苦い思い出がある。
それでも理解しようという気持ちはあったのか、一生懸命聴いた覚えがある。
※トラックリスト

叔父から「聴くならやるよ」と貰い受けたLP盤。
何十年ぶりかで針を落としてみた。
聴いていた頃のアナログ臭が部屋に充満する。
アルバムを通して聴くには疲れるが、08,28過ぎから流れる展開(3.プロムナード⇒4.賢人)は、
今週ずっと大阪出張だったので、だいぶお疲れの心体を癒すには丁度いい。
ピンク・フロイド 8th: Dark Side of the Moon (1973年)
2011/10/22 Sat. 07:21 [edit]

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クラシック、ロック、ジャズあらゆるジャンルを超えてロック史上に残る名盤だ。おそらく100年経ってもこの感動が色あせる事はないだろう。万人好みと言う点で同時期に発表されたキング・クリムゾンの「太陽と戦慄」に勝るとも言えなくない。プログレが難解とか分かりやすいとか言う前に、とにかく、この音の洪水に身を任せ感動の嵐の中で覚醒してほしい。
ただ、クリムゾンの存在がなければこの作品が存在したかどうか。プログレというより、むしろサイケデリック。個人的にサイケの本質を音像で表現した究極的に深化させたサイケバンドと思っている。
それも単なるサイケバンドではない。もの凄いテクニックを持っていなかった分、彼らには頭脳があった。効果音や擬音などにより、マテリアルとしてにいかに表現するか?みたいな。そんな雰囲気を追及して一線を越えてしまったところに凄みを感じて妙に感動してまう。フロイドを聴くきっかけになった「おせっかい」(⇒過去記事)も「ウォール」や「原子心母」も愛聴盤だったりするが、本作は未だに掴みづらく謎めいていている。
しかし、とんでもないディープな作品であることだけは分かる。
【TRACK LIST】
1. Speak to Me/Breathe
2. On the Run
3. Time
4. Great Gig in the Sky
5. Money
6. Us and Them
7. Any Colour You Like
8. Brain Damage
9. Eclipse

このアルバムを当時のアメリカ人達はレコードが擦り切れるまで聴き、また買いなおすということを繰り返していた。そんなこんなで全世界で3000万枚というまさに「狂気」ともいえる売上を記録した。
しかし、このアルバム以降メンバー間の亀裂も深まり、またこの驚異的な売上によっていろいろ悩むことになってしまう。皮肉にも彼らは聴き手ほどの幸せを得られなかったということだ。当時のプログレは、「EL&P」や「P.F.M」にしてもシンセが主流。クリムゾンとは別な意味でギターをメインにフィーチャーしたというフロイドの存在、ギルモアの存在意義は大きい。




では、アルバムから2曲続けていっちゃいましょうか。
(できるだけ音源のいいものを拾ってみました。)
Time
Great Gig in the Sky
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