Blue Velvet ☆ 音彩ブログ

As time goes by.~日々の残像~ここは日常のヒトコマを切り取る場所。日々の想いや感じたままの言葉の置き場所。

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絵になる人  

ドキッとした。

カウンターに座る僕を見る中性的な人。
微動だにしない。男だろうが女だろうが、そんなことはどうでもいい。
中世の絵から飛び出てきたかのような高貴な香りが漂っている。
貴婦人のように白い帽子をかぶっていた。
6月の空気と雨音と一緒に絵の中に吸い込まれていきそうで眩暈がした。

視線を合わそうとすると微妙にはぐらかされ遠くを見つめる目。
横顔と絵が同化しキラキラと煌めいている。
僕はその不思議な空間のなかで既に囚われの身になっていた。
突然、その人は視線をこちらに向け、
「まるでマネキンのようでしょ?」と言って笑った。
僕は、「初めまして、まるで完成された絵のようで驚きました・・・」
と素直に告げた。
ただそれだけの会話だった。

僕は2杯目に胡散臭いジンを飲み振り返ると、
その人はまた思惑の中に入りかたまっていて。
ふっと漏らすため息を感じられない距離感が切なくて。
何となく話しかけて、「何を考えているのですか?」というありふれた言葉は違和感があって。
なかなか言葉が生まれない。
比較的想いを直感的に自由に表現、具象化できると思っていた自分に恥じた。

完璧な絵の中のその人は、作者不明だけにとても魅力的に感じた。

雨が小降りになり外へ出た。
タバコに火をつけ深く吸い込む。
紫煙が非日常な想いをフィルターする。

明日も雨だろうか。



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