Blue Velvet ☆ 音彩ブログ

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♪♪ Scatman John - Scatman (1995年) ~スキャットマンから学んだこと~ 



たぶん、彼の死を知らない人も多いことだろう。
多くの人にとって、それはどうでも良いことなのかもしれない。
でも僕は、彼の死を知った日は、彼の歌を聴かずにはいられなかった。
心地よいリズム。前向きな歌詞。そして小気味よいスキャット。

いつも通り。そう、いつも通りなんだ。だから余計悲しかった。

彼の名は、スキャットマン・ジョン。
幼い頃から吃音症。どもってしまうという障害を持っていた。
誰ともまともに話せなくて、いつもビクビクしていたという。

「ことばが上手く話せない」

そんな劣等感を抱く幼い彼の唯一の友だちがピアノだった。
裏切らない音楽は彼の言葉になった。
ピアノというコミュニケーションの手段を得た彼は、
徐々にジャズ・ピアニストとして活躍するようになり、
ほそぼぞと生計を立てつつ、デビューを果たしたのは52歳。

1999年、彼がなくなる5年前だった。



「スキャットマンに学ぶ」

息子が小学生のころ「どもり」で悩んでいた時期あった。
軽度なものであったが、緊張したりすると、次の言葉が出てくるまで時間がかかった。
そのことで、からかわれたり、いじめられたりして。
担任は担任なりに心配してくれたりもしたが、頼りなさもあってか、
残念ながら、いじめの根本的な解決には至らなかった。
「どもり」も個性の一部だといくら教えても、
現実的な壁を越えることはなかなかできないで悶々としていた。

親として、何ができるか。

いじめに会った夜、寝る前にこっそり泣いているを見て、
ちゃんと向き合わなければならないことを決意した。

息子が小4の夏。一枚のCDを息子と二人で聴いた。
それが、このスキャットマンだった。

聴き終え、

息子に「おまえ何が怖い?」
キョトンとした顔で「怖いって?」

「だから、何に怯えているんだ?」
「どもって、言葉がでてこないこと」
「ふ~ん・・・。あのな、この歌っている人は、
子供の頃、おまえよりも酷いどもりだったんだぞ?」
「この人が?」
「うん、そうだ。」
「でも・・・どもっているように聴こえないよ?」
「歌えば、どもりが出てこないそうだよ。」

息子は「へぇ~」と言って、スキャットマンの顔を覗きこんだ。
明らかに興味を持った顔だった。その時「しめた!」と思った。
そして、息子に書棚から英和辞典を持ってくるよう指示した。
二人で訳すことに意味があると思ったからだ。

Everybody stutters one way or the other
誰だってどもることくらいあるさ

so check out my message to you
ぼくのメッセージをよく聞いてくれ

As a matter of fact don't let nothing hold you back
実際どんなことがあっても諦めたりしちゃいけない

If the scatman can do it,so can you
スキャットマンが出来るなら君にだって出来るはずさ


「どもる」のは言葉だけじゃない。
人間、誰だって「どもる」ことがあるんだということ。
行動でつまずく人もいれば、性格に現れる人もいるかもしれない。
人間やってりゃ、思うようにならないことで悩んだり、
いろんな問題を抱え、みんな何かしらの悩みや問題を抱え生きているんだ。

スキャットマンは、たまたま言葉に現れた「どもり」を、
悩みの中に埋まったり、それを恥とすることも、否定もせずに、
音楽を武器に新たな強さの源に変えることができた。
それは、好きなもの、やりたいことが見つかれば、
スキャットマンに出来たんだから君もできるはずだ。

ひとつひとつの言葉を噛みくだきながら、
スキャットマンの言おうとしている意味を二人で考えた。

この日から息子は確実に変わっていった。
中学に入るころには、多少どもっても平気な顔をしていた。
サッカーに夢中になり、勉強よりもスポーツがよくできた。
何よりも友だちが増えていったのが嬉しかった。

夏休みには、友だち家族と私達家族と一緒にキャンプもした。
陽が落ちて火を起こしカレーを作り釣った魚を焼いて。
夜になると焚き火の前で共に将来の夢や、
この宇宙の不思議について語り合ったのを覚えている。


「息子へ」


中2の頃は反抗期だったんだろう。君は何かにつけて衝突してきた。
当時、海外出張の多かった僕が家庭を顧みなかったように見えたのは無理もない。
会話らしい会話がなかったように記憶している。

中3になると君は「いままでさぼってたから」だと言って、
人が変わったように、机に向かって自分の頭と格闘していた。
それこそ寝る間も惜しんで。
スポーツでもここぞという時に、集中力を発揮した君だ。
短期間であっても良い結果がでると信じていた。
ただ、体を壊さないかと、それだけが心配だった。

今、高3。全寮制の高校生活を送っている。
「甘えてしまうから」と自ら選択した夜、僕もずいぶん悩んだよ。
でも君の口から震えた声で振り絞るようにそう語ってくれたことに、
嬉しさが勝っていたことは今でも覚えている。

来年の受験を控え、厳しい日々を送っていることだろう。
風邪を引かぬように。体調管理は自己管理だから。
君の将来は、君が選択すべきだと思っている。
君は僕の従属物ではなく、君自身のインディヴィジュアルなのだ。

僕の父、つまり君のおじいちゃんもそうであったように、僕は君を一人前の人間として扱い、
自分の意志を持って道を切り開いていくのを手助けしようと持っている。
君が何かに興味を持ち、これが自分の生きる道だと思えば、
それを支援しようと思っている。
そして正しい方向に導けるように、君の素質や能力を高めることに僕は始終するよ。
君の人生だ。君が信念をもって取り組めるよう、協力させてもらうよ。



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