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ジョブズ・ウェイ 世界を変えるリーダーシップ [単行本]  

Steve Jobs

私は毎朝鏡を見て、自分にこう問いかけてきた。
もし今日が人生最後の日だとしたら、
今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?
それに対する答えがノーの日が何日も続いたら、
そろそろ何かを変える必要がある


- Steven Paul Jobs (スティーブン・ポール・ジョブズ 1955年2月24日 - 2011年10月5日) -

膵臓癌を克服した2005年、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチの一節。
その言葉にかくも忠実に生きている人物は、そういないだろう。
みずからの個性を経営哲学にまで高めた男がここにいる。


ジョブズ・ウェイ 世界を変えるリーダーシップジョブズ・ウェイ 世界を変えるリーダーシップ
ジェイ・エリオット ウィリアム・L・サイモン Jay Elliot William L. Simon 中山 宥

ソフトバンククリエイティブ 2011-08-03
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2012-03-15 読了。

◆◆◆

「個性こそ最強の戦略」

世界を熱狂させるビジネスの創造主たちは、見る者にそう思わせる迫力がある。
自分を自分たらしめる絶対的価値を「個性」と呼ぶのなら、
個性を極限までつきつめていったところにこそ、最強の戦略がある。
世界で最も卓越した形で、みずからの個性を戦略へと高めた人物、それがスティーブ・ジョブズだ。

「ジョブズはmadmanと紙一重」と眉をひそめる向きもある。
しかしそうした印象にとらわれていては、ジョブズの底力を読み誤る。
ジョブズは、自らの関心事や個性に正直なまま、
妥協なき芸術性とすぐれたビジネス手腕とを融合させた独自の経営を行ってきた。

本書は、Apple創世記から、ジョブズの側近中の側近として彼と接してきた
ジェイ・エリオット(現米ヌーベルCEO=最高経営責任者)が、
当時の裏話も含めて、ジョブスのビジネスの考え方について言及している書。

エリオットはApple時代(1980年~1986年)、上級副社長(Senior vice president)として
人事・施設・教育などを担当し、文字通りジョブズの右腕として経営計画に参与していた人物。
Macintoshの開発から発表にいたるまでジョブズの補佐役としていつもその側にいた。
だからこそ、目新しいジョブズ評を期待できるのではと楽しみにしていた一冊でもある。

この種の本からリーダーシップや指導力の極意を授かろうなどとおこがましいものではなく、
伝説になりつつあるAppleの歴史から少しでも事実を引き出したいと思うその好奇心から。

(もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝書と併せて読むと、更にジョブズのリアリティーな人物像が見えてきます)

ジョブズ・ウェイ 世界を変えるリーダーシップ

これまでジョブズを題材にした著作は多いが、
それらの著者のほとんどはノンフィクションライターや記者といった立場の人がほとんど。
そうした人たちは強力な人的ネットワークを駆使して関係者たちに取材を試み、
ジョブズという希有な人物の真の姿に迫ろうとする・・・。
それはそれで成果はあるのだろうが、
「ジョブズ・ウェイ」の著者であるエリオットのようにジョブズの側近として
一緒に日常のビジネスに当たっていた人物による情報は別次元のものであり得がたいものに違いない。

事実、エリオット自身、最後の章でいっている。
スティーブ・ジョブズがここまで成功した理由を本当に解き明かせる人間は、
彼とごく近い立場で仕事をともにしてきた者だけだろう
」と。
そして「あとただひとりAppleのCOO(最高執行責任者)ティム・クックだ」と書いている点は傾聴に値する。
もちろんこれはエリオット側の強いセールストークには違いないし、
身近にいた人物だからといってジョブズの本質に迫ることができるかはまた別の問題だが・・・

現在、新生Appleは彼が予想したしたとおりクックがその舵取りしているが、
はたしてクックは自分が使いたいという製品を作っていけるのだろうか。
今後彼がどんな経営をしていくのかは、大変興味のあるところ。

本書の主旨も多かれ少なかれ、ジョブズの生き方に学ぼうというエッセンスが含まれているが、
エリオットの語り口は押しつけがましくなく、ジョブズの言動やエピソードを淡々と綴っている点が好ましい。
そしてエリオット本人の口から「自分はスティーブ・ジョブズの精神安定剤だった
と信頼されていたことも示されている。

そうした本物の側近だからこそのジョブズ評を楽しみに本書を開いたが、
折々によく知われているエピソードの裏側を確認できたり、疑問だったことなどが語られていて面白い。
圧巻なのがキヤノンのレーザープリンタのエンジンを採用したいと
ジョブズがエリオットらとキヤノン本社に乗り込むシーンなどはやはりその場にいた臨場感が伝わってくる。
キヤノンを訪れたジョブズたちはソニー本社にも立ち寄ったという。
そのとき会った盛田昭夫と夕食に河豚を食べた際の様子などは他の本からは見えてこない貴重な情報である。

その他、ジョン・スカリー(Apple元CEO)と対立の理由と結末にいたるまでのあれこれも興味深く、
スカリーとジョブズがどんな形で対立し敵対していったかも詳細に書かれている。
そしてジョブズ不在のAppleがなぜ経営難に至ったのかという理由も納得のいくものだ。

さて、
長い前置きはここまで。

以下、本書からの“気づき”

◆◆◆

「製品に対する情熱」

ジョブズの根幹をなすものは、これだ。

★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★

 「偉大な製品は、情熱的な人々からしか生まれない
(スティーブ・ジョブズ)

★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★

だからこそ、完璧を求め、妥協せず、
製品に関わることの細部全てにまで口うるさく詰めることができる。
遠慮なくダメ出しができる。

そして、
情熱があるからこそ、対立する側への説得力に迫力がある。

すべては、Appleのため。
すべては、自分の理想とする製品のため。

暴君、独裁者といわれるが、情熱があればこそ。

私たちは得てして
「求めていたものと違うけど、まあいいか」
と妥協することがある。
でも、それは真に情熱を持って仕事をしていないこと。
9時から5時まで働けばいいと思う人間とは対局に位置する。

本当に必要なのは、将来の経験に思いを馳せることだ。
ビジョナリー(未来を見通す力を持つ人物)と呼ばれる者は、ふつうの人々とは違い、
自分には何が可能か、自分たちの生活は、そして製品は、どんな風に変わる可能性を秘めているのか、
といった将来的なありかたを中心に考える
-216p-



規模の大小に関わらず、経営者はビジョナリーであるべきだ。
自分が暮らしたいと思う世の中が実現するように、その助けとなる製品、サービスをつくる。
ゆたかな想像力が必要だ。
既存にあるものを改良していくという発想ではない。
革新的でまったく新しいものを創造する発想力だ。
それに利益が先にきてはいけない。
あくまでも製品が第一だ。

革新的なアイデアが浮かぶとする。

なぜやろうとしない?
なぜためらうのか?

自問自答しよう。
そしてリスクをとっていこう。

リスクをとらないことは、長期的な視野では、最大のリスクであるのだから。

◆ワンモアシング◆

本書より珠玉の名言たち

・取り組む以上、どのプロジェクトにも情熱をそそげ。
・チャンスに気づいたら、それを原動力にして、チャンスを活かす製品を作れ
・役に立つ人材をいつでも受け入れる体制をとれ
・直感的な製品に仕上がるように最善をつくし、ユーザーマニュアルが必要なくなるくらいにせよ
・自分の製品については、心から正直に向き合え
・製品が、一個人としての自分や、自分の特徴をあらわすように心がけよ
・部下たちの働きぶりに気を配り、何か一つ成し遂げるたびに担当チームを祝福せよ
・いま実現可能なレベルを超えて、完璧な未来の姿を思い浮かべ、その理想に一歩一歩
 近づくように、新しいアイデアを積み重ねよ
・「それはできない」という人に耳を貸すな



◆過去のジョブズ関連エントリー◆

重い責任を背負えることは幸せなこと(2011-08-29)

Sad day...we truly lost a visionary.(2011-10-07)

ドグマに囚われことなかれ。追記『スティーブ・ジョブズII』読了。(2011-11-16)

アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝(2011-12-16)



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tag:   アップル  名言  スティーブ・ジョブズ  ジェイ・エリオット  ジョン・スカリー  スティーブ・ウォズニアック 
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コメント

いちどiPhone 4のガラスにひびが入ってしまって、Apple Storeに足を踏み入れたことがありますが。あそこはすごい。この不況下であんなに従業員がひしめいている企業なんてあそことディズニーぐらいしか思いつかないです。それにみんな愛想がいい。メイン州の人は大体お客に愛想は悪くないんだけど、無駄話が多くなることもあるんですよね、そういうことではなくて、愛想はいいけどすごく機能的なんですよ。それと、コンピューター関連にありがちな「私はあなたより知識があるけど、あなたはなにもわかんないでしょ、どうせ」的な態度には絶対出ないし。

PC捨てていっそのことすべてMacユーザーになってしまおうか、と思ったぐらいでした(笑)。

トップのPhilosophyがしっかり現場まで行き届いてるんですね、Appleは。

LimeGreen #- | URL | 2012/03/17 20:38 | edit

Re;LimeGreenさん

一昨日のアップル銀座、朝っぱらから大行列で大盛況でした。
うーん・・・旧iPadで、とりあえずがまんがまん(笑)
アップル銀座は何気なくぷらっと何度も立ち寄ってますが、
うん、仰るとおり、そんな傲慢な態度で接客しません。
そしてみんな笑顔で何でも答えてくれます。
なので、たとえマニュアルが不親切でも、たとえバージョンアップがめんどくさくても
iPod、iPhone、iPadユーザーである自分は使い続けるでしょうね。

Bergamot #GTh2ANWE | URL | 2012/03/18 07:06 | edit

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「私は毎朝鏡を見て、自分にこう問いかけてきた。もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?それに対する答えがノーの日が何日も続いたら、そろそろ何かを変える必要がある」- Steven Paul Jobs (スティーブン・ポール・ジ...

まとめwoネタ速suru | 2012/03/18 10:14

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